小田原城の天守閣にのぼってみた
小田原城
15世紀中頃に大森氏が築いた山城が前身で、その後戦国大名北条氏の居城となってから、関東支配の拠点として次第に拡張されていった。
豊臣秀吉の小田原攻めに備えるために築造された、城下町を囲む延長9kmにおよぶ総構(そうがまえ)の出現により城の規模は最大に達した。
北条氏の滅亡後、徳川家康の家臣である大久保氏が城主となり、寛永年間には稲葉氏が城主となった。
大久保氏が再び城主となるが、元禄16年に発生した地震により天守をはじめ城内の施設はほぼ倒壊・焼失してしまった。その後再建され、幕末に至る。
明治3年小田原城は廃城となり、売却された後次々と解体された。城址は御用邸時代を経て地元自治体に払い下げられ現在に至っている。国指定史跡に指定され、整備が続けられている。
今は小田原城址公園として、人々の憩いの場になっている。ウメ、サクラ、ツツジ、花ショウブ、アジサイなど季節ごとに楽しめる花の名所としても親しまれている。
小田原城へのアクセス
小田原駅から徒歩10分。
銅門(あかがねもん)。天守閣へ通じる登城ルート上に設けられた二の丸の正門。扉の飾り金具に銅を使用していたことから、その呼び名がついたと言われている。
常盤木門(ときわぎもん)。小田原城本丸の正門で、最も大きく堅固に造られていた。常盤木とは常緑樹の意味で、門のそばにあった松になぞらえてこの名がつけられたと言われている。
天守閣。3重4階の天守閣は、昭和35年に鉄筋コンクリート造りで復興された。内部には、甲冑、刀剣、絵図、古文書など小田原の歴史を伝える資料や、武家文化にかかわる資料などが展示されている。
天守閣の最上階からは、小田原の市街地や相模湾などが一望できる。
小田原城歴史見聞館。小田原城や北条氏の歴史を音と映像で楽しむことができる体験型の情報館。小田原城の始まりから現在に至るまでの歴史などが、模型や映像でわかりやすく説明されている。
歴史見聞館の内部。東海道屈指の宿場町だった小田原の街並みが再現されている。江戸時代にタイムスリップしたような感覚を楽しむことができる。
感想・気づいたこと
・現在は小田原城址公園として、観光客や市民の憩いの場になっている。小田原駅から歩いて10分ほどで行くことができる。
・天守閣の内部には小田原の歴史を伝える様々な資料が展示されている。最上階からは、小田原市街、相模湾、箱根の山々、三浦半島、伊豆大島、伊豆半島などを見ることができる。
・小田原城歴史見聞館では、模型や映像などで小田原の歴史を知ることができる。結構面白い。歴史に興味のある人は見学してみるとよい。
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