国宝 松本城の雄姿
国宝 松本城
長野県松本市にある松本城に行ってきた。何度かこの城を訪れているが、いつ見ても実にかっこいい城である。そして、季節ごとに見せる様々な表情が美しい。
信濃の守護、小笠原氏によって1504~20年に建てられた深志城が始まり。その後武田信玄が信濃支配の拠点とする。1582年に再び小笠原氏が奪還し、松本城と改名した。
天守の築造は1593~94年とされる。大天守は5重6階で、小天守や櫓などをつなぐ複合連結式天守と呼ばれる構造になっている。烏城とも呼ばれる。
周辺は松本城公園として整備されており、松本のシンボルとして多くの人々に親しまれている。
姫路城、彦根城、犬山城とともに4つの国宝城郭のひとつである。
実にかっこいい城だ。いつ見てもかっこいい。どの角度から見てもかっこいいのだが、自分としてはこのアングルは特にいいと思う。黒い外観が印象的。濠とのバランスもいい。
黒門。本丸に入る正門であり、本丸防衛の要。
鎧を身に着けた武士がいたので、写真を撮らせてもらった。
石落(いしおとし)と狭間(さま)。天守閣では、戦国時代の主力武器であった鉄砲戦への様々な備えを見ることができる。厚い壁には矢狭間、鉄砲狭間がある。石落は石垣をよじ登ってくる敵に対して石を落したり、弓や鉄砲を撃って撃退する装置。
中に入ってみると火縄銃などが展示されていた。
最上階の内部。ここは戦の時、周りの敵の様子を見るところ(望楼)として使われたところ。したがって非常に眺めがよい。
最上階から見た外の様子。街の向こうに見えるのは北アルプスの山並み。
月見櫓。月見をするための櫓。平和な時代になってから増築されたもので、戦うための備えはここにはない。
本丸御殿跡。政治の中枢部だったところ。享保12年(1727)に焼失し、その後再建されていない。
松本城へのアクセス
●松本駅から
駅前から徒歩で約15分。
または駅前から松本周遊バス(タウンスニーカー)北コースに乗り、「松本城・市役所前」で下車。
●車の場合
長野道松本ICから、国道158号線を松本市街へ向かい約3km。
感想・気づいたこと
・威風堂々としていて、実にかっこいい城である。堀の外側から天守閣を見るだけなら無料。天守閣内部の観覧は有料。
・天守閣最上階からは、松本市街や北アルプスなどがよく見える。天守閣内部の階段は約140段あり、最大傾斜が約61度とかなり急で、しかも狭い。頭をぶつけそうになるところもあるので、気をつけよう。
・松本駅からも近いので、松本へ行ったときはぜひ立ち寄ってほしい。
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