富士東麓最大の溶岩洞窟 駒門風穴に入ってみた
駒門風穴(こまかどかざあな)
静岡県御殿場市にある駒門風穴に行ってきた。「こまかどふうけつ」と読むものと思っていたが、本やパンフレットなどを見るとどうやら「こまかどかざあな」と読むのが正しい。
駒門風穴は富士山の大爆発によってできた溶岩洞窟で、国内で原形を保っているものとしては、最も古くまた大きなもののひとつとされており、大正11年に天然記念物に指定された。
内部は本穴と枝穴に分かれており、本穴は290m、枝穴も100m以上あり、国内屈指の規模を誇る。
内部の温度は夏冬を通じて13℃に保たれており、夏は涼しく冬は暖かい。あちこちに溶岩が流れたあとがはっきりと残っている。穴の奥にはコウモリが棲息している。
JR御殿場線の富士岡駅で下車し、駒門風穴を目指して歩く。
普通に住宅が立ち並んでいるが、こんなところに溶岩洞窟があるのだろうか。
富士岡駅から歩いて20分ほどで、駒門風穴の入り口に到着。
これは富士山からの湧水で、飲むことができる。
洞窟の入り口付近には、蚕養(こがい)神社、風神社、子安神社の三つの祠(ほこら)が並ぶ。
洞窟の入り口。
内部から見た入り口付近。
春雨橋。所々に名前がつけられている。
内部は溶岩流が冷却した原型がそのまま保たれており、天井からは無数の溶岩鍾乳石が垂れ下がっている。
肋骨状溶岩?
たぶんこれのこと。
ここから先は立ち入り禁止。この後、枝穴を見て洞窟を出た。
洞窟を見た後は、再び歩いて富士岡駅まで戻った。これは富士岡駅のホームから見た富士山。手前は東名高速道路。
駒門風穴へのアクセス
●徒歩
JR御殿場線の富士岡駅から約20分、およそ1.5km。
●車
東名高速御殿場ICから国道246号を沼津方面へ進み、久保前の信号を左折。
東名高速裾野ICから国道246号を御殿場方面へ進み、駒門風穴の信号を右折。
感想・気づいたこと
●富士岡駅は、御殿場駅から沼津方面行普通電車で7分。
●御殿場駅へ行くには、小田急新宿駅から、JR御殿場線に乗り入れる特急あさぎりで1時間40分。新宿駅西口、東京駅八重洲南口、羽田空港、横浜駅、三島駅などからバスが出ている。自分は新宿駅西口から御殿場駅まで小田急箱根高速バスに乗ったが、1時間40分ほどで着いた。
●駒門風穴は、ごく普通に住宅が並んでいるようなところにある。こんなところに洞窟があるの?といった感じ。
●洞窟内にはコウモリや微生虫などが棲息しているため、照明は最小限の明るさになっている。そのためあまり明るくないので、足元には注意が必要。また所々天井が低くなっているので、頭上にも注意が必要。特に枝穴の入り口付近は、高さが1mしかないので身をかがめて入る感じ。
●2015年1月の時点での入洞料金は、大人300円、中高生200円、小学生100円、幼児は無料となっていた。
●近くに無料の駐車場がある。
●見学に必要な時間は20分~30分くらい。
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