岩手県龍泉洞にある水深98mの地底湖
龍泉洞。
龍泉洞は山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞と並び日本三大鍾乳洞と呼ばれ、洞内に棲むコウモリとともに国の天然記念物に指定されている。
洞内はすでに知られているところだけでも3,600mあり、そのうちの700mが公開されている。
今も調査が続けられているが、総延長は5,000m以上になると考えられているという。
洞内には数カ所の深い地底湖がある。
中でも第三地底湖は水深98m、第四地底湖(非公開)は120mで、世界でも有数の透明度を誇る。
湖の深い青色は「ドラゴンブルー」と呼ばれている。
龍泉洞のコウモリ。
龍泉洞には5種類のコウモリが生息していて、昭和13年(1938)に龍泉洞とともに国の天然記念物に指定された。
特にコキクガシラコウモリが多く棲んでいて、夕方になると一斉に飛び出しいき、近くの森や渓流で虫を捕えて食べ、明け方までに洞内に戻る。
龍泉洞の営業時間/午前8時30分~午後5時(5月~9月までは午後6時まで)。
営業期間/年中無休。
料金/高校生以上1,000円、小中学生500円(2014年8月現在)。団体割引あり。
龍泉洞へのアクセス(盛岡~龍泉洞)。
JRバス 盛岡駅東口1番乗り場から龍泉洞前行きに乗り、終点で下車。所要時間は約2時間10分。
バスにトイレは付いていないが、途中の道の駅三田貝分校でトイレ休憩がある。
乗車券は、盛岡駅北口改札向かいの「JRバスきっぷうりば」で発売している(車内での現金精算も可)。
龍泉洞の入り口。
長命の淵。
亀岩。
洞穴ヴィーナス。
音無しの滝。
地蔵岩。
月宮殿。
守り獅子。
第一地底湖(水深35m)。
第三地底湖(水深98m)。
もう一つの見どころ。龍泉新洞科学館。
龍泉新洞科学館は、昭和42年(1967)に龍泉洞入り口向かい側に発見された鍾乳洞。
昭和43年には龍泉新洞遺跡が発見され、洞内から多数の土器や石器が出土した。
その出土品を中心に、貴重な資料や標本を展示した自然洞穴科学館として現在200mが公開されている。
龍泉新洞科学館の入り口。
感想
日本三大鍾乳洞と呼ばれているだけあって、洞内の見どころは多い。
よく成長した鍾乳石や石筍、石柱などが見られるが、なんといっても3つの地底湖が魅力だ。
透明度が高く、ドラゴンブルーと呼ばれる青い色が美しい。
洞内の通路はよく整備されている。
龍泉洞の入り口付近には、売店や食堂もいくつかあるので便利。
こちらは龍泉洞入り口から川と道路を渡ったところにある食堂で食べた「いわな寿司」。珍味であった。
龍泉洞周辺の宿泊施設。
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