冬の上野恩賜公園を散歩してきた
上野恩賜公園
2015年が始まった。本年もどうぞよろしく!
新年早々、上野公園に行って散歩してきた。この公園は、芝、飛鳥山などと共に日本で初めての公園として開園したそうだ。
江戸時代は東叡山寛永寺の境内地だったが、明治維新後は官有地となった。大正13年に東京市が宮内庁から賜ったため正式名は上野恩賜公園という。
当初は寛永寺の社殿、東照宮、境内の桜を中心とした公園だったが、その後、博物館、動物園、美術館等が建てられ、文化の香り高い公園となった。
こちらは、東京国立博物館。
大噴水は上野公園の名物のひとつ。いろいろなパターンに変化するので、見ていて面白い。
こちらはパンダで有名な上野動物園の入り口。
国立西洋美術館前にある「考える人」の像。
正岡子規記念球場。正岡子規が学生時代に上野公園で仲間と野球を楽しんでいたことから、正岡子規記念球場と命名された。句碑には「春風や まりを投げたき 草の原」という文字が刻まれている。
摺鉢山。公園のほぼ中央、管理所のそばに小高い丘がある。その形状が摺鉢を伏せた姿に似ているところから、摺鉢山と名付けられた。実は、この丘は摺鉢山古墳と呼ばれる古墳で、ここから弥生式土器や埴輪の破片が出土したという。約1500年前の前方後円墳と考えられている。現在、丘の上は休憩所となっているが、摺鉢の形は今も保たれている。
西郷隆盛銅像。上野公園のシンボル的存在。高村光雲の作で、明治31年に落成した。
清水観音堂。寛永8年(1631年)に京都の清水寺に倣って建立されたお堂。国の重要文化財に指定されている。
上野大仏。上野大仏は、寛永8年(1631年)に造られた。建立当時は高さが6mあった。しかし、大地震で3回、火事で1回と計4回も首が落ち、その都度再建された。その後、関東大震災で崩壊し、今は顔のみがレリーフとして保存されている。最近では合格祈願に訪れる生徒が多いとか。
上野東照宮。徳川家康をまつる社。創建当時の建築技術が結集した見ごたえのある荘厳な建物。国の重要文化財。
上野に五重塔があった。
上野東照宮のぼたん苑では、冬ぼたんが見頃となっていた。
不忍池。蓮池、ボート池、鵜の池からなる。園路には桜、池にはハスが植わっている。冬には鴨などが飛来する。このため春は桜、夏はハス、冬はバードウォッチングと年中楽しむことができる。
池の中にある弁天島には弁財天をまつった弁天堂がある。
こちらがボート池。
上野恩賜公園へのアクセス
●JR・地下鉄銀座線・日比谷線「上野」駅から徒歩2分。
●京成線「京成上野」駅から徒歩1分。
感想・気づいたこと
●西郷さんの銅像から上野動物園、東京国立博物館、西洋美術館、東京都美術館などのメジャーな施設が集まっており、とにかく行けば何かがあるといった感じ。上野駅から近いのも利点。
●緑がいっぱいあって、癒される。のんびりと静かな1日を過ごすには最適の場所。
●公園内にあるスタバの雰囲気がとてもいい。
●春の桜は3月下旬~4月上旬が見頃。江戸の昔から桜の名所で、その数は1200本。満開時の週末には1日100万人以上が訪れる。
●夏の早朝、不忍池ではハスの開花が楽しめる。
●紅葉は11月下旬~12月中旬が見頃。
●1月~2月中旬には、東照宮の境内で冬ぼたんが観賞できる(有料)。
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