徳川将軍の眠る 浄土宗大本山 増上寺
増上寺
東京都港区にある増上寺というお寺に行ってみた。
増上寺は明徳4年(1393)に、江戸貝塚(千代田区紀尾井町)に創建された。
徳川家康が江戸入りし江戸城が拡張されると、増上寺は現在の港区芝に移転した。江戸時代に入ると徳川家の菩提寺となった。また常時3000名の僧侶が修学に励む寺院となった。
明治時代になると廃仏毀釈、大火による本堂の焼失があり、その後昭和の戦火で一部を残して焼失した。しかし戦後の復興に伴い、昭和46年(1971)より本格的な復旧が始まった。現在も宗教、文化活動の拠点として親しまれている。
後方には東京タワーがあり、増上寺と東京タワーのコラボは時代を越えた東京の風景となっている。
浜松町駅から増上寺へ向かう途中にある大門。門の下に車道が通っているという、ちょっと珍しい光景。
三解脱門(さんげだつもん)。増上寺の表の顔として、道行く人々に威風堂々とした姿を見せる三解脱門(三門)。元和8年(1622)に建立された。増上寺が江戸の初期に大造営された当時の面影を残す唯一の建造物で、国の重要文化財に指定されている。三解脱門とは3つの煩悩「むさぼり、いかり、おろかさ」を解脱する門のこと。
大殿(本堂)は、昭和49年(1974)に再建された。御本尊に室町期作の阿弥陀如来像を祀るほか、両脇壇に高祖善導大師と宗祖法然上人の御像が祀られ、参拝者の信仰を集めている。内部は広々としていて椅子も設置されており、心静かに拝観することができる。東京タワーとのコラボがいい。
安国殿。堂内に祀られる秘仏の黒本尊は、徳川家康が深く尊崇した霊験あらたかな阿弥陀如来像。江戸の昔より勝運や厄除けの仏様として広く人々の信仰を集めている。
ズラリと並んだお地蔵さんの脇を通って裏側へ行くと徳川家の墓所がある。
徳川将軍家墓所。6人の将軍とその正室、側室、子女多数が埋葬されている。特別期間には中を参拝することができる。
増上寺へのアクセス
●JR山手線・京浜東北線、東京モノレール 浜松町駅より徒歩10分。
感想・気づいたこと
・境内は広大で広々としており、寺の建物も大きくて壮大。すぐ後ろに東京タワーがあり、歴史のあるお寺と現代的な建築物が同じ空間に同居している光景がなんとも不思議な感じでいい。
・三解脱門をくぐって境内に入ると、都会の喧騒から逃れられるので静かで落ち着いた気持ちになれる。無料で入れる。
・徳川家のお墓は大殿の裏側にある。特別期間には参拝することができる。こちらは有料。
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