一度は行ってみたいとっておきの名所を訪ねる旅

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石とガラスと光が織りなす幻想的な空間 石の教会 内村鑑三記念堂へ行ったよ

石の教会 内村鑑三記念堂

石の教会・内村鑑三記念堂は、軽井沢のホテルブレストンコートに隣接して建てられている。

 

この教会は、明治期のキリスト教指導者、内村鑑三が唱えた「無教会思想」をもとに誕生した。彼の「無教会思想」とは、「教会とは建物のことではなく、祈ることができるすべての場所が教会である」という考え方。

 

設計したのはアメリカ人の建築家、ケンドリック・ケロッグ。地上が礼拝堂で、地下は内村鑑三の資料展示室となっていて、直筆の書や貴重な写真を見ることができる。

 

石の教会へつながる道。

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石の教会。実に珍しい独特なデザイン。

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石の教会の入り口の部分。

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教会の内部は撮影禁止だった。堂内は、石とガラスのアーチがいくつも重なり合う独特のつくりになっている。アーチから自然の光が差し込み、神秘的な雰囲気に包まれている。十字架も祭壇もない。横の壁は石垣になっていて、緑の葉に覆われている。石垣から水が流れており、洞内には水が流れる音が響いている。

 

空気、光、水の流れなど、もともとそこにある自然を壊さずに取り入れている。石の教会には、軽井沢の森に流れているのと同じ水が流れ、同じ光が降り注いでいる。まるで自然の一部のような教会だった。

 

石の教会 内村鑑三記念堂へのアクセス

軽井沢駅南口から星野エリア行きの無料シャトルバスに乗り、「ホテルブレストンコート」で下車。所要時間は15分~20分。バス停から徒歩すぐ。

※シャトルバスは、ゴールデンウィークと8月は中軽井沢駅南口から出る。

 

●車の場合は、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICから国道18号線を長野方面へ走り、中軽井沢の信号を鬼押出し方面へ曲がる。そこから3~5分ほど。

 

感想・気づいたこと

●見学時間は9時~18時で、挙式時以外は無料で自由に見学できる。冬季は時間の変動あり。

 

●非常にユニークなデザインの教会。石に包まれているが日の光が十分に差し込んでいるので、中はとても明るい。水の音が響いていて、自然の中にいるような感じだ。

 

●地下の資料展示室も無料で見学できる。内村鑑三という人物について知ることができるパネルや写真、本人直筆の書などを見ることができる。

 

●すぐ近くには「ホテルブレストンコート」「軽井沢高原教会」がある。坂を下ったところには日帰り温泉「星野温泉トンボの湯」やレストラン、カフェ、雑貨などの個性的な15店舗が並ぶ「ハルニレテラス」などがある。このあたりは星野エリアとよばれていて、星野温泉を中心としたおしゃれな温泉街のようになっている。

 

●帰りは中軽井沢の駅まで歩き、しなの鉄道の電車に乗って軽井沢へ。車窓から景色を眺めていたら、国鉄時代の信越本線を思い出した。

 

あの頃、横川~軽井沢間はあまりにも勾配が急なので、列車に電気機関車を連結して運行していた。横川駅で名物「峠の釜めし」を買って、車内で食べた記憶がある。

 

今では新幹線が開通して軽井沢も近くなった。横川~軽井沢間は列車の運行はなく、JRのバスが走っている。時代が変わり、状況もずいぶん変わって便利になったものだ。ちなみに「峠の釜めし」は、今も販売されている。

 

中軽井沢駅の駅舎の2階から見た浅間山

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しなの鉄道の電車。

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