世界文化遺産・飛騨白川郷合掌造り集落を訪ねた
世界遺産・白川郷合掌集落。
霊峰・白山の山懐に抱かれ、ひっそりとたたずむ白川郷合掌集落。茅葺き屋根の形が手を合わせて合掌した様子に似ていることから、合掌造りと呼ばれるようになったそうだ。合掌造りは白川郷と富山県の五箇山地区に見られる。
白川郷は、1995年12月にユネスコの世界遺産委員会によって「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録された。
かつては秘境白川村といわれた合掌集落は、世界文化遺産として世界の注目を集めるようになった。
ここには独自の建築様式とともに、古来より受け継がれてきた日本の原風景がある。この地を巡る旅には、失われた日本との出会いがある。
白川郷へのアクセス。
【高速バス】
高山~白川郷(約50分)。
金沢~白川郷(約1時間20分)。
名古屋~白川郷(約2時間50分)。
岐阜~白川郷(約2時間50分)。
【マイカー】
車で行く場合は東海北陸自動車道を走り、白川郷I.Cで下りる。
高山~白川郷(約40分)。
名古屋~白川郷(約2時間5分)。
東京~白川郷(約5時間40分)。
大阪~白川郷(約4時間25分)。
金沢~白川郷(約1時間)。
日本の原風景・白川郷合掌集落。
和田家。
江戸時代中期から後期の建築といわれる茅葺き合掌造り住宅。
白川村に残された合掌造りでは最大規模で、庭や生垣、周囲の田畑、水路などの保存状態が良いことでも知られる。
主屋に加え土蔵や便所も含めて、国の重要文化財に指定された美しい建造物。
和田家は、建物の中を見学することができる。入館料は大人300円。
神田家。
神田家は、和田家から分家して居を構えたのが始まり。
合掌造りの中でも非常に完成度の高い造りになっている。
神田家も内部を見学することができる。入館料は大人300円。昔使われていた道具などが並べられていた。
長瀬家。
250年続く旧家で、初代から3代目までが医者だったため、江戸期の医療具が残されている。平成13年には80年ぶりの屋根の葺き替えが行われ、その模様がNHKで放映されて大きな話題を呼んだ。
合掌造りとコスモス。
明善寺。
茅葺きの造りが珍しい明善寺。天台宗系の建築様式をくむ鐘楼門が目印。
白川郷ならではの生活をしのばせる民具など、重要な資料が展示されている郷土資料館(庫裡)が見もの。
明善寺庫裡。
鐘楼門。
こちらの合掌造りは、喫茶店として使われている。
天守閣展望台から見た合掌造り集落。天守閣展望台へは、シャトルバスを利用すると約10分で行くことができる。
感想
- 失われてしまった、古き良き時代の日本に出会えた気がする。ここを訪れたのは今回で2回目だが、ここに来てこの景色を見ると、なぜかとても懐かしい気分になる。
- 世界遺産に指定されていることもあり、平日であるにもかかわらず多くの観光客が訪れていた。外国人観光客の姿も多い。
- 合掌造りの建物を保存・維持することはたいへんなことだと思うが、このような美しい景観はいつまでも残っていてほしいと感じた。
- 合掌造りの建物だけではなく、周辺の自然も含めて素晴らしい。ちょっと足を伸ばせば、景勝地も多くある。
- 白川郷は日本有数の豪雪地帯であり、かつては冬季には交通が途絶する不便な状況にあったというが、東海北陸自動車道の開通によりアクセスが非常に便利になっている。
- 合掌造りの建物は展示物ではなく今でも住宅、民宿、お店、トイレ、倉庫....などとして実際に使われており、人が住んでいる。合掌造りの宿に泊まってみれば、もっといろいろなことを深く知ることができるであろう。
- 今回訪れたのは夏の終わりだったが、春夏秋冬それぞれに趣があるということなので、次回は他の季節に訪ねてみたい。
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白川郷の宿
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