東京奥多摩・日原鍾乳洞潜入レポート
東京奥多摩にある日原鍾乳洞に行ってきた。
奥多摩には、東京とは思えないような豊かな自然が残されている。
日原鍾乳洞は都の天然記念物にも指定されており、関東随一のスケールを誇っている。
洞内は年中摂氏11℃に保たれており、夏は涼しく冬は暖かい。
洞内は通路の整備がゆきとどいており、安心して大自然によって築かれた地下の大宮殿の中を歩くことができる。
日原鍾乳洞へのアクセス。
【車】
青梅街道(国道411号線)の日原街道入口交差点を右折し、日原街道を約10km進む。
【電車・バス】
平日は鍾乳洞行きに乗り、終点の「鍾乳洞」で下車(35分)、バス停から鍾乳洞の入り口まで徒歩5分。
バスは土曜・休日・8月は手前の「東日原」止まりとなる(30分)。東日原のバス停から鍾乳洞入口まで徒歩25分。
入場料
大人(高校生含む) 700円。
中人(中学生) 500円。
小人(小学生) 400円。
団体割引(25名以上)。
営業期間
1/4~12/29(年末年始は休業12/30~1/3)。
営業時間
4/1~11/30 午前8時~午後5時。
12/1~3/31 午前8時30分~午後4時30分。
奥多摩ビジターセンター。奥多摩駅前交差点の角にある。奥多摩についての資料や展示物がある。窓口で日原鍾乳洞について尋ねると、バスの時刻表、鍾乳洞のパンフレット、鍾乳洞の入場割引券をもらうことができた。
奥多摩駅からバスに乗り、終点の「鍾乳洞」で下車。そこから徒歩5分で鍾乳洞の入り口に到着。入場券を買って鍾乳洞内部へ向かう。
鍾乳洞内部から涼しい空気が流れてくる。行ったのは真夏だったが、内部は涼しいというより、むしろ寒いくらいだった。
水琴窟。天井から滴り落ちる水滴の音が響き渡る。
三途の川。
阿弥陀の原から見た光景。地下に巨大な空間が広がっている。
さいの河原。
縁結び観音。
十二薬師。天井に12本の鍾乳石があったが、明治時代に心ない探検者が折ってしまったため、今はその痕跡だけが残っている。見学者の無事と安全を願って十二薬師がまつられている。ここから奥は危険なため、一般の見学は禁止されている。
新洞。昭和37年に東海大学学生探検隊が発見した。手つかずのままの自然美が広がっており、石筍と石柱の発達が著しい。
関守地蔵。日原鍾乳洞はその昔、信仰の対象とされ自然崇拝の信仰をあつめる特別な場所だった。洞内各所につけられた宗教的な呼び名は、鍾乳石、石筍、石柱を仏にみたてた当時の名残り。
金剛杖。細長い石筍が立ち並ぶ。1センチのびるために、天井から下がる鍾乳石は約70年、床に固まり積もる石筍は約130年の時間が必要だという。洞内の眺めは数十万年以上の時が積み重なって生まれたものということになる。
洞内に設けられた通路はよく整備されている。場所によっては天井が低いところがあるので、頭をぶつけないように注意が必要。
鍾乳洞周辺の小川谷や日原川の渓谷も美しい。
鍾乳洞の入り口付近から眺めた岩壁。
中日原のバス停付近から見た奇岩、稲村岩(739m)。
真夏であるにもかかわらず、鍾乳洞の中はとても涼しかった。
奥多摩の山々や渓谷の眺めも素晴らしい。奥多摩の自然を存分に味わうことができた。
このあたりには日原鍾乳洞のほかにもいくつか鍾乳洞があるので、機会を見つけて行ってみたい。
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