福島県裏磐梯の五色沼自然探勝路を歩いてみた 沼の色が神秘的
五色沼。
五色沼は、正式には五色沼湖沼群と呼ばれる。
五色沼湖沼群は、桧原湖南岸から東に延びる3.6kmの自然探勝路のまわりに点在する大小30余りの湖沼からなる。
この探勝路では10数個の沼を観察することができる。
この湖沼群は、桧原湖などの湖と同じく、1888(明治21)年の磐梯山の噴火の際に生じた岩なだれによるせき止めで誕生した。
これらの沼の多くは、磐梯山の火口付近ににある銅沼に端を発する地下水を水源としている。
そのため火山活動によって生じる硫化水素が多量に溶け込んでいる水により、水質が酸性となっている沼もいくつかある。
また、桧原湖からの水や磐梯山の深層地下水などが混入している湖沼もあり、沼ごとに異なる多様な水質となっている。
五色沼の水の色。
五色沼湖沼群は、美しい青色を基調にしてさらにいくつかの色が混ざり合い、それぞれに異なった微妙な色合いを見せてくれている。
五色沼の水には、アロフェンと呼ばれる鉱物質の微粒子が大量に含まれており、これらが水中に入った太陽光を反射することで、美しい青色が見られる。
また、沼の底や水草などに沈殿付着した酸化鉄により、赤褐色に見える部分もある。
このような五色沼湖沼群の神秘的な色合いは、様々な鉱物質を含んだ性質の異なる水系の水が混ざり合うことによって作り出されている。
五色沼自然探勝路。
全長3.6km、所要時間1時間10分。毘沙門沼をはじめとした神秘的な五色沼をめぐるコース。
高低差が少なく気軽に歩くことができる。
五色沼入口→10分→毘沙門沼→25分→赤沼→3分→みどろ沼→5分→竜沼→4分→弁天沼→6分→瑠璃沼→3分→青沼→10分→柳沼→4分→裏磐梯高原駅。
アクセス
【公共交通機関を利用】
JR磐越西線猪苗代駅から磐越東都バスで25分、五色沼入口下車。
【車を利用】
猪苗代・磐梯高原ICから国道459号線で25分。
問い合わせ
裏磐梯エコガイドの会 TEL 050-7540-0191
裏磐梯ビジターセンター TEL 0241-32-2850
郡山から磐越西線に乗り、猪苗代へ。
猪苗代駅で下車。わからないことがあったら猪苗代駅前にある観光案内所に行くと、たいへん親切に教えてくれる。
猪苗代町の生んだ偉人・野口英世博士と博士の生涯に深い影響を与えた母・シカ、少年野口の英才を見出し学費を与え、勉学の志を助けた小林栄先生のレリーフ。出生地には生家が保存され、記念館がある。
磐梯東都バスに乗り、五色沼入口で下車。
毘沙門沼。青緑色に光る五色沼最大の毘沙門沼からは、磐梯山の荒々しい火口壁が見える。毘沙門沼から見る磐梯山は裏磐梯を代表する景観の1つ。ボートに乗ることもでき、多くの観光客でにぎわう。
赤沼。赤沼の周囲の草木は赤い鉄錆色に染まり、赤沼という名前もそこからきている。
みどろ沼。3つの色の水を持つみどろ沼。この色の違いは微妙な水質や水深の違い、水草の繁茂の違いから生まれてくるという。
弁天沼。五色沼の中で2番目に大きい弁天沼は、遠く吾妻の山並みを見ることもでき、明るく広々としている。
青沼。青沼は小さいながらも五色沼湖沼群の中でも最も青白色に光っている。
柳沼。紅葉の季節にはカエデやウルシで美しく染まる。
裏磐梯高原駅に到着。
こちらは桧原湖。遊覧船やボートに乗ることができる。
猪苗代駅付近から見た磐梯山。
五色沼自然探勝路は緩やかな上り下りはあるが、おおむね平坦な道で歩きやすい。森林浴に最適!
【宿泊】
磐梯山の眺望が自慢。テニスコート無料で利用可。夏はテニスやサイクリング、冬はスキーにスノボに便利!
五色沼入口まで徒歩6分!オリジナルフルコースと天然温泉100%源泉掛け流しが自慢の宿。
年間300万人以上が訪れる五色沼の近く。自家源泉のある温泉リゾートホテル。
湖を眺める露天風呂、東北の名物料理が並ぶレストラン、雄大な景色を眺めるラウンジ、森の静寂と共に過ごす高原リゾートホテル。
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