自然豊かな庭園でかわいい動物たちと出会える 三島市立公園 楽寿園
三島市立公園 楽寿園
三島駅南口のすぐ近くに「楽寿園」というところがあったので、入ってみることにした。
楽寿園は、JR三島駅のすぐ南にある森に囲まれた自然豊かな公園だ。小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として造営した。昭和27年からは、市立公園として三島市が管理運営している。
園内には富士山の雪解け水が湧き出す池があり、この湧水と自然林からなる庭園は国の天然記念物及び名勝に指定されている。園内のいたるところで、富士山の噴火の際に流れ出た溶岩(三島溶岩流)を見ることができる。
どうぶつ広場やどうぶつふれあい広場では、ワラビー、レッサーパンダ、アルパカ、カピバラ、ポニーなどのかわいい動物たちを間近に見ることができる。
この他、郷土資料館や県・市指定の文化財「楽寿館」などの見どころがある。のりもの広場には遊具施設もある。
庭園内を散策するだけでも楽しめるし、子連れのファミリーものんびり遊べる。
園内のいたるところに見られる岩は、富士山が噴火した際に流出した溶岩で「三島溶岩流」と呼ばれている。富士山から流れ出したこの溶岩流は流動性が高く、約40キロ南の三島まで到達して固まった。
楽寿館。この建物は明治23年に小松宮彰仁親王の別邸として建てられた。建築様式は京風の数寄屋造りで、明治時代中期の貴重な建造物。応接用の部屋だった「楽寿の間」の装飾絵画は、幕末から明治にかけての一流の日本画家が描いたもの。内部は1日に6回、決められた時間に一般公開される。
小浜池。池という名がついているが現在は水がなく、底の溶岩があらわになっている。以前は常に満水の状態だったが、昭和30年代中頃から湧水が減ったという。原因は高度経済成長による環境の変化。人口増加、工場の増加、地下水の汲み上げ量の増加、道路の舗装、山林伐採など、様々な原因があるという。富士山の積雪や台風、梅雨時の雨が多いと水が湧き出ることがあるという。最近では平成23年に、7年ぶりに満水になったそうだ。
これは梅花藻の池。三島梅花藻は昭和5年に楽寿園の小浜池で発見されたので、三島梅花藻と名付けられた。かつては小浜池に湧水が湧き、三島梅花藻を見ることができたが、湧水の減少によって見ることができなくなった。発見の地での復活を目指して三島梅花藻を育てているそうだ。
園内にSLが展示されていた。
園内にある三島市郷土資料館は、三島市の歴史と文化、人々の暮らしを紹介する博物館。様々な資料が展示されている。
どうぶつ広場と、どうぶつふれあい広場ではかわいい動物たちに出会える。これはアルパカ。
カピバラの親子。
のりもの広場。
三島市立公園 楽寿園へのアクセス
JR三島駅南口から徒歩すぐ。
感想・気づいたこと
●三島駅のすぐ南側に広がっており、アクセスも便利。駅からとても近いところがいい。
●敷地はけっこう広く、緑が多い。園内のいたるところに富士山の溶岩を見ることができる。案内図に小浜池と書いてあるので、当然水があるものと思って行ったのだが、全く水がなかったので少しさびしい気がした。まあ、仕方ないことだが。
●アルパカやレッサーパンダ、ワラビ―、カピバラなどがいるどうぶつ広場や、のりものなどがあるので、子連れでも楽しめる。
●入園料は大人(15歳以上)300円、小人(4歳以上)50円。
●休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と12月27日~翌年1月2日。
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