富士山本宮浅間大社と湧玉池
富士山本宮浅間大社。
806年に坂上田村麻呂によって建立された神社。
古来、噴火を繰り返す富士山は神が宿る山として崇められてきた。
その富士山の噴火を鎮めるために建てられたのが浅間神社で、全国に約1300ある浅間神社の総本宮が富士宮市にある「富士山本宮浅間大社」である。
現在の本殿、拝殿、楼門などは徳川家康の寄進によるもので、本殿の建築様式は浅間造りと呼ばれ、国の重要文化財に指定されている。
富士山の頂上には奥宮があり、8合目以上は境内地となっている。
富士山本宮浅間大社の入り口。
大きな鳥居をくぐって神社に入る。
国の重要文化財に指定されている本殿。
湧玉池(国指定特別天然記念物)。
湧玉池は、約1万年前の富士山の噴火によって噴出した溶岩流の末端にある。
富士山に降った雨や雪が溶岩流の隙間に貯えられ、末端から湧き出して池となったもの。
湧玉池は富士山の湧水のうちでも規模が大きく、学術上貴重なものであることから昭和27年(1952年)に特別天然記念物に指定された。
また、湧玉池は世界遺産富士山の構成資産である「富士山本宮浅間大社」に含まれている。
水温は四季を通じて約14℃に保たれ、その水は池から神田川に流れだし、富士宮市内を流れている。
浅間大社の社伝によると、噴火する富士山を水徳の神の力によって鎮めるために湧玉池のほとりに浅間神社が建てられたという。
また、湧玉池は富士山に登る登山者が身を清めるためにみそぎを行った場所としても知られている。
国指定特別天然記念物「湧玉池」。
感想
富士山本宮浅間大社は全国に約1300ある浅間大社の総本宮であり、境内は広い。
JR身延線の富士宮駅から、徒歩10分ほどで行くことができる。
湧玉池は、浅間大社の本殿の近くにある。
池の水は非常に澄んでいてきれい。
池には、おびただしい数の魚が泳いでいる。*1
湧玉池とそこから流れる神田川は「平成の名水百選」にも選ばれている。
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