一度は行ってみたいとっておきの名所を訪ねる旅

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静岡県富士宮市・美しい白糸の滝と豪快な音止の滝(国名勝および天然記念物)

白糸の滝。

白糸の滝はその名が示すように、絶壁の表面から湧き出した水が絹糸を垂らしたように流れ落ちる優雅な滝である。


高さ20m、幅150mにおよぶ日本屈指の名瀑。

滝壺の周辺は、真夏でも涼しい風が流れている。


周辺の地質は上部に水を透しやすい地層があり、下部に水を透しにくい地層がある。

このため富士山麓の雪解け水などは、上部の地層の内部や地層の境目を流れ下っていると考えられている。

白糸の滝の崖の表面では、上部の地層や層の境目から水が湧き出している様子を見ることができる。

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音止の滝。

白糸の滝の東側に位置する音止の滝は、「音無の滝」とも呼ばれる。

落差は約25mある。

芝川の本流が轟音を響かせながら滝壺に落下する、豪快な滝である。

音止めの滝には曽我兄弟の仇討にまつわる伝説がある。

800年ほど前のこと、曽我兄弟が滝のそばで仇討の相談をしていた。

滝の音があまりにもすさまじかったので「心ない滝だ」とつぶやくと、滝の音がぴたりと止まった。

そして相談が終わると、また元のように轟音を響かせたという。

無事に相談ができたので、兄弟は仇討を果たすことができた。

そこで、この滝は「音止の滝」と呼ばれるようになったという。

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白糸の滝・音止の滝へのアクセス。

【車】
●JR身延線富士宮駅から約30分。
●新東名新富士IC・東名富士ICから約40分。

【路線バス】
●JR身延線富士宮駅から約30分「白糸の滝」で下車。

【高速バス】
●東京駅八重洲南口発、休暇村富士行きの『ヤキソバEXPRESS』に乗り「白糸の滝」で下車。
 富士宮駅まで約2時間30分、白糸の滝まで約3時間。

 


静岡県富士宮市・美しい白糸の滝と豪快な音止の滝 - YouTube

 

お鬢水(おびんみず)。

お鬢水は「鬢撫水(びんなでみず)」とも呼ばれ、白糸の滝の崖の上にある。

湧水が池となったものであり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。

鎌倉時代、将軍源頼朝が白糸の滝の上にある岩穴の湧水で鬢のほつれを直した。

それ以来、この湧き水は「お鬢水」と呼ばれるようになった。

 

お鬢水。

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感想

・白糸の滝も音止の滝も無料で見学できる。

・滝の周辺には遊歩道が整備されているので、歩きやすい。

・遊歩道沿いには、売店や食堂があるのでとても便利。

・白糸の滝は、遊歩道を歩いて滝壺まで行くことができる。滝壺周辺は夏でもひんやりしていて涼しい。滝の幅が広く、崖のいたるところから水がわき出ている。美しく見ごたえがある。

・音止の滝は、川の本流が豪快に滝壺めがけて落下する豪快な滝。こちらも見ごたえがある。

  

 

 

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