岩手・猊鼻渓の舟下り
猊鼻渓。
日本百景の一つに数えられる猊鼻渓は、砂鉄川が石灰岩を浸食してできた約2kmにわたる渓谷。
川岸には高さ約100mの絶壁に奇岩怪岩がそびえ立ち、その渓谷美は国の名勝に指定されている。
名物は、船頭さんが棹一本で巧みに舟を操る舟下り。
雄大な渓谷を舟はゆっくりと進む。
船頭さんが歌う「猊鼻追分」が渓谷に響き渡る。
春の新緑、藤、山百合などの花々、秋の紅葉、野鳥のさえずりや水面をはねる川魚など大自然の営みを楽しむことができる。
舟下りの所要時間は往復で約90分。
アクセス。
【JR大船渡線】
一ノ関駅~猊鼻渓駅(30分)。
気仙沼駅~猊鼻渓駅(50分)。
【路線バス】
一ノ関駅~猊鼻渓(40分)。
平泉駅~猊鼻渓駅(直通35分)※季節運行。
【車】
一ノ関IC~猊鼻渓(25分)。
平泉前沢IC~猊鼻渓(30分)。
舟の発着場。ここから舟に乗り、またここへ戻ってくる。
毘沙門窟。岩壁に洞窟があり、洞窟内に毘沙門天が祀ってある。こうもりの住み家ともなっている。
川の流れは穏やかで、コース中に急流はない。天然の川魚や放流された鯉、水鳥などがいる。餌をあげると船の後をついてくる。
舟着場。舟の折り返し地点。ここでいったん船を降りてコースの終点まで数分歩く。
舟着場から見た壮夫岩(そうふがん 右)と少婦岩(しょうふがん 左)。寄り添うように見えることから、夫婦岩と呼ばれている。
馬鬛岩(ばりょうがん)。岩の稜線が馬の首の形をしており、この稜線沿いに松が連なっているところが馬のたてがみを思わせる。
大猊鼻岩(だいげいびがん)。舟下りコースの一番奥にそびえ立つ大岩壁。
運玉(5個100円)。大猊鼻岩の穴に投げ、見事入ると幸運に恵まれるという。自分も5回投げてみたが、すべて外れた。
自分が乗った舟には女性の船頭さんが乗った。棹さばきも見事だったが、トークも面白かった。歌を2曲も歌ってくれた。
感想
舟下りコースの川の流れは穏やかで、急流はない。
魚や水鳥が舟の後をついてくるのは、餌をもらえるから。
船頭さんの話は面白く、歌もうまい。
両岸の眺めはとても美しい。高さ100mもある岩壁は見事。
優雅で贅沢な時間を過ごすことができた。
【宿泊】
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