赤城山の大沼・小沼・ミニ尾瀬と呼ばれる覚満淵を訪ねた
真夏の赤城山を訪ねた。
関東平野の北端に広大な裾野を展開する赤城山は群馬県を代表する名峰。
黒檜山をはじめ地蔵岳、駒ケ岳などの赤城山を構成する峰々は豊かな自然に恵まれ、古くから信仰の山として崇められてきた。
赤城山一帯では高原、湖沼、渓谷、湿原、森林などの美しい自然を見ることができる。
大沼、小沼、覚満淵などの湖沼群は満々と水をたたえ、豊富な植物分布を育んでおり、野鳥の宝庫としても知られている。
関東ふれあいの道をはじめとした遊歩道、キャンプ、つり、スキー、スケートなどのレクリエーション施設も整備されている。
春のレンゲツツジと新緑、夏の登山、秋の紅葉、冬のスキー、スケートと四季を通じて楽しむことができる。
今回訪ねたのは、ミニ尾瀬といわれる覚満淵、静かなたたずまいの小沼、シラカバやミズナラの天然林に囲まれた大沼。
アクセス。
【車】
関越自動車道前橋ICから70分。赤城ICから60分。
北関東自動車道伊勢崎ICから70分。
【公共交通機関】
JR両毛線前橋駅北口バス停6番乗り場から富士見温泉行きのバスに乗り、富士見温泉で赤城山ビジターセンター行きに乗り換える。
土日、祝日には前橋駅から赤城山ビジターセンター行きの直通急行バスが運行。
覚満淵(かくまんぶち)。
ミニ尾瀬、小尾瀬ともいわれる。
標高1,360m、周囲は500m。一周およそ30分。
沼の周囲は湿地帯となっていて、沼と湿地をあわせて覚満淵と呼ばれている。
5世紀中頃、比叡山の高僧、覚満法師が7日7夜にわたり大法会を行ったことから覚満淵と呼ばれるようになったという。
覚満淵に設けられた木道を歩く。
ミニ尾瀬とも呼ばれる。
湿地帯で見つけた花。
小沼。
「こぬま」または「この」と呼ばれている。
赤城山は過去何度かの火山活動を繰り返し、その中で大沼と小沼が生まれた。
小沼は1周約1kmの火口湖で、標高約1,450m、周囲には手つかずの自然が残り多様な植物が自生している。
1周およそ40分。
小沼には、ふもとの村の赤堀道元という長者の16歳になる娘が入水して竜神に変わり、沼の主になったという悲しい伝説が伝わっている。
その伝説から、ふもとの村では16歳の娘は赤城山に登るなといわれていたという。
静かな雰囲気の小沼。
沼越しに見た長七郎山(1,579m)。
大沼。
「おおぬま」または「おの」と呼ばれる。
大沼は1周が約4kmのカルデラ湖で、標高約1,350m、氷上ワカサギ釣りやボートなどのレジャーが盛ん。
1周およそ60分。
大沼のほとりにある商店街。
いろいろなボートに乗ることができる。
橋を渡って赤城神社へ向かう。
赤城神社。
大沼の周りに設けられた遊歩道を歩く。
キャンプ場付近から見た大沼。
大沼のほとりから眺めた赤城山系最高峰の黒檜山(1,828m)。
美しい山々を眺めながら、沼のほとりを歩いていると癒される。
標高が高いので、真夏でもさわやかな風が吹いている。
休日は多くの観光客が訪れてにぎわいを見せる。
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